あかね文庫 10

革命の簒奪
酒田 誠一 編著

四六判 284頁 本体価格 2800円

20世紀の偉大な思想家の栄光の歩みと 悲運の最期。トロツキーの悲劇の物語

●目次

T 革命はいかに簒奪されたか

栄光と悲劇の革命ロシアよ
一 スターリニズムの諸前提
  A 孤立・後進・荒廃・遅延…
  B 形骸化するソビエト
  C ボリシェビキ党の官僚化
  D クロンシュタット反乱
  E 迂回戦術――しかし、どこへ?
二 ソビエト・テルミドール
  A スターリンは頭をもたげる
  B 無念! レーニン最後の闘い
  C お上品な反官僚闘争
  D 「異端裁判」
  E 「一国社会主義」への道
  F トロツキー、混迷のどん底
  G 遅すぎた分派闘争
三 スターリニスト・レジームの成立
  A スターリンはおのれに似せて世界をつくる
  B 過渡期社会の官僚制的変質
  C 血まみれのスターリン専制
  D <裏切られた革命>の光と影
  E 「堕落した労働者国家」説の呪縛

U 反レーニン主義批判

倒錯したロシア革命像
一 古くて月並みな「新説」
二 「革命=戦争=暴力」の三位一体論
三 十月革命はクーデタか?
四 革命は「メシア思想」の産物か?
五 崩壊したものは何か?

ソビエトと憲法制定議会
  ――議会主義者のロシア革命像
一 「少数者革命論への転向」?
二 議会主義の色眼鏡
  A 結節点は?
  B 革命戦略は?
  C 統一戦線戦術の抹殺
  D 議会利用主義の正当化
三 プロレタリア世界革命への憎悪
  A 「ソビエト形態」の否定
  B ドイツ革命の敗北を喜ぶ倒錯

NEPとは何であったか
 ――過渡期経済建設と価値法則の廃棄
一 レーニンの「大転換」
二 「市場経済」論者にされたレーニン
三 「社会主義社会における市場」とマルクス
四 「NEP」の一教訓

V スターリン その思想的肖像

『知られざるスターリン』を推理する
一 風変わりなブーム
二 歴史家の情熱
三 "スターリン殺し"の真犯人
四 暴君の「心」
五 暴君の読書
六 ロシア人になったグルジア人
七 最後に
<補論>ソビエト芸術への一視角
付 ロシア革命年表